沖縄戦-記憶の継承
悲しみの歴史を物語る 美しい南の島
1941年 日本とアメリカは広大な太平洋上で激しい戦闘を繰り広げていました。
当初攻勢だった日本軍はミッドウェー海戦の敗北を境に徐々に後退し、南太平洋の島々にある基地が次々と米軍に奪われていきます。
そのため、日本軍は「本土防衛」の拠点を沖縄とし、1944年3月南西諸島に沖縄防衛のための沖縄守備隊(第32軍)を創設しました。
一方、太平洋の島々を奪った米軍は日本「本土攻撃」の拠点を沖縄に定め、1944年10月10日沖縄本島に大規模な空襲を行なったのです。
南西諸島の攻防で劣勢に立たされた日本軍は、米軍をできるだけ長く沖縄に留めるために徹底的な持久作戦をとります。
これは本土決戦の準備をするための時間稼ぎでもあったとも言われています。